2023/06/13

派遣でも面接はあるの?目的・流れ・よくある質問を解説

派遣でも面接はあるの?目的・流れ・よくある質問を解説
この記事でわかること
  • 派遣の面談の目的や当日の内容がわかる!
  • 派遣の面談で不採用にならないための対策がわかる!
  • 派遣の面談に関するよくある質問と回答がわかる!

正社員やアルバイトの形態で求人に応募した場合、基本的には勤務先の担当者との面接の場が設けられます。しかし、雇用形態が異なる派遣社員においては、面接ではなく面談が行われます。本記事では派遣社員に対して行われる面談の目的と、その内容について見てみましょう。

また面談で不採用にならないための対策と、よくある質問についてもまとめています。これから派遣社員を目指す方や面談に臨む予定のある方は、ぜひ対策として参考にしてみてください。

ワークスタッフでは、幅広い求人情報のなかから一人ひとりの希望条件に合うお仕事をご紹介しています。手厚いサポートでお仕事も充実。ぜひ希望に合うお仕事を探してみてください。

あなたにぴったりのお仕事が見つかる!

派遣先企業に面接はある?


派遣社員として働く前に、派遣先の企業で面接があるのであれば対策をしたいと考えるかもしれません。まずは、派遣先企業で面接を行う可能性があるのかを解説します。派遣会社と派遣先会社で面接・面談の扱いに違いがある点に注意しましょう。

派遣先企業の面接は法律で禁止されている

原則的に、派遣労働者と派遣先企業のあいだで面接を行うことはありません。なぜなら派遣社員と雇用関係を結ぶのは派遣先企業ではなく、あくまでも派遣会社だからです。

派遣社員と派遣先企業の面接は法律によって下記のように禁止されています。

労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない。

労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 | (e-Gov法令検索)

なお、派遣会社が派遣スタッフに対して面接を行うことは問題ありません。また、紹介予定派遣であれば派遣先企業への直性雇用を前提としているため、派遣先企業との面接を行えます。

面接以外にも禁止されている行為がある

派遣社員と派遣先企業のあいだには、面接以外にもいくつかの禁止行為があります。いずれも派遣労働者の特定を目的とした行為とされているため、以下ような指示があった際は断ることが可能です。

  • 履歴書の提出
  • 派遣労働者の指名
  • 年齢の制限など条件を設けること

派遣会社も上記の行為に対して、協力してはいけないことが法律で定められています。なお紹介予定派遣の場合は、円滑な直接雇用を理由に上記の特定目的行為が認められます。

面接はないが面談がある会社はある

派遣先企業の面接は禁止されていますが、「職場見学」や「顔合わせ」といった名目で面談を行う企業もあります。この面談は採否を決めるためではなく、あくまでも派遣先企業と派遣社員同士による業務内容や条件の確認が目的となるため、面接のように禁止はされていません。

また面談を行うことは、派遣先企業側の条件をすでにある程度クリアしているとも考えられます。派遣社員にとっては、業務内容や職場の雰囲気が知れるというメリットもあるでしょう。

ワークスタッフは、法律に基づいて希望の派遣先をご紹介します。初めて派遣の仕事で働く方も丁寧にサポートしますので、気になる方はぜひお問い合わせください。

派遣先企業による面談の目的と内容

派遣先企業で行われる面談の目的と一般的な流れについて紹介します。面談の際は、派遣会社の担当者が同行するため、一人で行く面接と比較して不安は少ないかもしれません。

ただし当日は派遣先企業からいくつか質問を受ける可能性もあるため、積極的な姿勢で参加しましょう。

目的

面談の主な目的として、派遣社員と派遣先企業のミスマッチを防ぐことが挙げられます。求人情報と派遣会社を通じて聞いた話だけでは仕事内容や職場環境のイメージがしづらく、実際に働いた際にギャップが生じてしまうことがあります。しかし、実際に働く場所に行って仕事内容や職場環境を見ることで、想像とのギャップを減らしたり、不安を解消できたりするのです。

早期退職を防ぐことにつながる面談は、派遣先企業にも双方にメリットがあります。

なお面談の実施は、派遣会社から提案される以外に自分から実施を希望することも可能です。面談や職場見学をしたい旨を派遣会社へ相談してみてください。

流れ

面談の流れ
派遣先企業によって詳細は異なりますが、一般的に面談は以下の流れで進められます。

①自己紹介
まずは簡単な自己紹介を行います。その際にこれまでの職歴や派遣先での経験、資格などがあれば伝えましょう。

②業務内容の説明
派遣先企業から担当業務や1日の流れ、条件など業務に関する説明を受けます。

③職場見学
実際に働く職場を見て回ります。今後働き続けられそうか、職場の雰囲気やほかの社員の様子を確認しておきましょう。

④質疑応答
全体を通して気になることがあれば、このタイミングで質問が可能です。反対に、派遣先から業務に関する質問を受けるケースもあります。

⑤職場見学終了
一通り完了すれば職場見学は終了です。改めて簡単にお礼を伝えましょう。

よく聞かれる質問

面談中の質疑応答では、派遣先企業側から質問される場合があります。質問内容は、業務に必要なスキルやこれまでの業務経験、希望する勤務時間や条件など、原則業務に関することのみです。志望動機や前職の退職理由など、選考の要素となりうる質問は禁止されています。

以下のような質問が想定できるため、事前に回答を考えておくと自信を持って当日に臨めるでしょう。

  • パソコンのスキルはありますか?
  • これまで接客の経験はありますか?
  • いつから勤務が可能ですか?

派遣の面談で不採用にならないための対策

派遣先企業と面談を行った結果、結果的に不採用になってしまうケースもあります。ここからは、派遣との面談でマイナスな印象を与えないための対策を確認してみましょう。

ビジネスマナーを守った服装にする

面談時の服装は特に指定されないことがほとんどです。また、派遣先企業によっては私服でも良いと伝達されるため、どのような服装がふさわしいのか悩むかもしれません。

面談というシチュエーションでは、ビジネスマナーを意識したスーツ、またはオフィスカジュアルが無難です。襟付きのYシャツやジャケットを着ると、ビジネスライクで清潔感も出しやすいでしょう。

その際にしわや汚れ、ヨレがあるとだらしがない印象を与えるため、当日までに服や靴の手入れを済ませておくことをおすすめします。

明るくハキハキとした態度で接する

限られた時間のなかで相性を見る面談では、最初のあいさつから質問に対する受け答え、さらに帰り際の態度までが重要な判断材料になります。明るい表情でハキハキとした対応を心がけると、コミュニケーションスキルがあると捉えられて派遣先企業からの印象も良くなるでしょう。

うまく振る舞えるか不安な方は、相手の目を見て話す・聞く、正しい言葉遣いで受け答えをするといったことを心がけるだけでも好印象に繋がります。大切なのは、円滑なコミュニケーションをとろうとする姿勢や意識です。

逆質問を行う

質疑応答の際に自分から企業担当者に対して質問を行うことで、熱意や意欲的な態度を示せます。それに対し、何も考えずに質問の機会を逃してしまうと、場合によっては消極的だと受け取られるかもしれません。

こちらから質問をする場合は、下記のように実際の仕事に関する内容を意識してみてください。

  • 入社までのあいだに必要な準備や学んでおくべきことはありますか?
  • 業務のなかでやりがいを感じるのはどのようなときですか?
  • 御社が従業員に求める人物像などはありますか?

一方、以下のような契約や条件に関する質問は、派遣会社が派遣先企業に交渉すべき内容になるため、派遣スタッフから派遣先企業へ尋ねることは控えましょう。

  • 長期休暇の取得は可能ですか?
  • ボーナスはどれくらいですか?

事前に用意していた質問が説明の段階で解決し、尋ねたいことがなくなった場合は、「質問はない」とストレートに言うより「気になっていた内容は説明で解決できた」という方向性で伝えましょう。きちんと話を聞いていたという姿勢を示せるうえに、消極的な印象を与えにくくなります。

派遣の面接(面談)に関してよくある質問

やむを得ない事情で面談をキャンセルしたい、面談をしたものの辞退したいといった場合、どう対応すれば良いのでしょうか。派遣として働く際の面接・面談にまつわる疑問を紹介します。

面談のキャンセルは可能?

面談のキャンセルは数日前であれば問題ないでしょう。ただし、当日のキャンセルは派遣先企業の方も時間を設けている以上、基本的にマナー違反です。どうしてもキャンセルしなくてはならないときは、まず派遣会社に連絡をしてその後の対応を相談してみてください。

やむを得ない理由があったとしても、キャンセルは印象が悪くなる原因となります。ダブルブッキングなどは極力避けるよう、確実に時間がとれる日程をあらかじめ指定しましょう。

キャンセル後に面談の日程を再調整できた場合は、改めて派遣先企業へ謝罪を行うなどの配慮が必要です。

面談後に断っても大丈夫?

面談はお互いのミスマッチを避けるべく行われるため、面談後に辞退をすること自体は問題ありません。断る際は、なるべく早めに派遣会社の担当者に辞退の意思を伝えるようにしてみてください。

派遣先企業も受け入れの準備があるため、連絡が遅くなると就業準備の期間や手間が無駄になってしまう可能性もあります。お互い気持ち良くやりとりできるよう、気持ちが決まった段階で担当者へメールもしくは電話で一報を入れましょう。

面談は複数人で行うこともある?

面談の人数は基本的に自分と派遣会社の担当者、派遣先企業の担当者の3名で行います。派遣スタッフの募集が複数名行われている場合も、面談は基本的に一人ずつです。

同じ日に時間をずらして何回か面談を行っているケースも考えられますが、自分以外の派遣スタッフと一緒に面談を行うことはありません。集団面接のように自分と周囲を比較して選考されているような緊張感がなく、肩の力を抜いて臨めるでしょう。

派遣の面接に関する情報まとめ

派遣先企業との面接はないものの、お互いのミスマッチを防ぐことを目的とした面談を行う可能性はあります。慣れない方にとっては緊張するかもしれませんが、今後働くにあたって派遣先企業との相性を知る大切な機会です。

ワークスタッフでも、ご紹介する派遣先の企業とのあいだで面談を取り入れています。実際のお仕事内容や環境を確かめたうえで職場選びをしたい方や、ご自分の希望が叶う職場をお探しの方は、ぜひ気軽にご相談ください。

あなたにぴったりのお仕事が見つかる!

この記事を書いた人

ワークスタッフ コラム制作チーム

人材派遣業務を展開しているワークスタッフのコラム制作チームです。人材派遣に関連した情報をコラムを通じてお届けします。平成10年から携わってきた労働者派遣に関する情報を、当社の経験を踏まえて正しくわかりやすくお伝えします。