2023/07/12

派遣の面接・顔合わせにふさわしい服装とは|男女別にスーツと私服ごとの服装を解説

派遣の面接・顔合わせにふさわしい服装とは|男女別にスーツと私服ごとの服装を解説

派遣先企業による面接は基本的に服装の指定がないため、「スーツを着ていくべき?」「私服でも問題ない?」と着ていく服装に悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、派遣先企業への訪問時にふさわしい服装を、男女別にスーツ・私服ごとにイラストを用いてわかりやすく解説します。

季節別の服装のポイントも紹介していますので、是非最後までお読みください。

なお、派遣先企業による派遣社員への面接は法律により禁止されており、一般的に行われているのは仕事に関する質疑応答を行う面談や職場見学、顔合わせです。そのため、本記事では「面談・職場見学・顔合わせ」を便宜上「面接」と表現して解説しています。

この記事でわかること
  • 派遣の面接に適した服装例がわかる!
  • 私服指定の面接での服装がわかる!
  • 男女別・季節別の服装のポイントがわかる!
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派遣の面接はどんな格好をしていくのが正解?

派遣の面接に着ていく服装は、オフィスカジュアルやスーツが望ましいでしょう。

派遣先企業との面接では、基本的に服装の指定がなく「服装自由」「私服可」などと案内されることも珍しくありません。とはいえビジネスシーンである以上は、清潔感のあるオフィスカジュアルやスーツを着ていくのが無難です。

ただし、派遣先企業がアパレル業などの場合、ブランドイメージとのマッチ度やファッションセンスも重要になるため、よりカジュアルな服装でも問題ない可能性があります。

派遣の面接に適した服装のポイント

派遣の面接では、オフィスカジュアルやスーツの着用が適しています。ただし、正しい服装をしていても、着こなし方に問題があればマイナスな印象を与えかねません。

オフィスカジュアルやスーツを着用するときの注意点は以下のとおりです。

服装のポイント 具体的に注意する点
ビジネスマナーを守った服装か 色味・素材・形
清潔感のある服装か シワ・汚れ・ニオイ

TPOを意識した格好であることに加え、これらのポイントも押さえておく必要があります。

ビジネスマナーを守った服装か

ビジネスシーンに合った服を着用するのは、社会人として基本的なマナーです。身だしなみが整っていないと、「常識に欠ける」「協調性がない」と思われかねません。

例えば、デニムやスウェットなどカジュアルすぎるルーズな服装、過度な露出、華美なアクセサリーなどはビジネスシーンにふさわしくないでしょう。アイテムの形だけでなく色味や素材にも注意が必要です。

また、スーツを着用していても足元がスニーカーだったり、スポーティな時計を着けていたりするとアンバランスな印象を与えます。小物の選び方にも気を配りましょう。

清潔感のある服装か

服装の清潔感は、第一印象を大きく左右するポイントです。ビジネスマナーを守った服装であっても、シャツがシワだらけで、たばこやカビのニオイが気になる場合、相手にだらしない印象を与えてしまう可能性があります。

派遣の面接へ行く際は、あらかじめ服装にシワ・汚れ・ニオイがないかを確認しておき、必要に応じて洗濯やクリーニングに出すなどの対策をしておきましょう。また、靴を磨いておくことも大切です。

派遣の面接に適した服装【男性編】

上述したポイントをふまえたうえで、派遣の面接にふさわしい男性の服装を解説します。アイテム選びに迷っている方は参考にしてみてください。

スーツの場合

男性が派遣の面接時にスーツを着用した場合に適した服装

男性がスーツを着用する場合に適した服装を、一覧にまとめました。

服の項目 形・素材・デザイン
スーツ シングルスーツ (ボタンの数は2つ・3つどちらも可) 無地/シャドーストライプ 黒/ネイビー/ダークグレー
シャツ 無地 白/淡い水色
ネクタイ 無地/ストライプ/小紋柄 赤/青/黄色/緑/茶色/グレー
靴下 ミドル丈/ロング丈 無地/リブ編み/ピンドット 黒/紺/ダークグレー
バック A4サイズの書類が入る自立式 靴と同じ色が好ましい 黒/茶色/紺
紐付きの革靴 つま先は丸めで装飾の少ないもの バックと同じ色が好ましい 黒/こげ茶色

着用するアイテムは、黒や紺など落ち着いた色を選びましょう。バッグと靴は同じ色を選ぶと統一感が出て、スマートな印象を与えられます。

なお、派遣の面接ではシングルスーツを選ぶのが無難です。就職活動で着用したリクルートスーツは派遣先企業に「社会人経験の浅い新人」という印象を与えかねないため、できる限り避けましょう。

私服の場合

男性が派遣の面接時に私服を着る場合の服装

派遣先企業から私服を指定されたり、「私服可」などと言われたりすることもあります。私服と言えどもラフな普段着ではなく、オフィスカジュアルを選ぶのが一般的です。

服の項目 形・素材・デザイン
ジャケット テーラードジャケット 無地/シャドーストライプ 黒/紺/ダークグレー/ベージュ
※トップスとボトムスに合う色
トップス 無地 夏場はポロシャツも可 白/淡い水色
※トップスとボトムスに合う色
ボトムス チノパン/スラックス 無地 体型にフィットした形 黒/紺/ダークグレー/ベージュ ※ジャケットとチップスに合う色
靴下 ミドル丈/ロング丈 無地/リブ編み/ピンドット 黒/紺/ダークグレー
バック A4サイズの書類が入る自立式 靴と同じ色が好ましい 黒/茶色/紺
紐付きの革靴 つま先は丸めで装飾の少ないもの バックと同じ色が好ましい 黒/こげ茶色

私服の場合、ネクタイを着用する必要はありません。トップスに関しては、Tシャツだとカジュアルになりすぎるため、夏場であればポロシャツを選ぶと良いでしょう。

派遣の面接に適した服装【女性編】

ここからは派遣の面接に適した女性の服装を紹介します。女性のボトムスはパンツかスカートを選べるため、自分の演出したい雰囲気に合わせてコーディネートを組みましょう。

スーツの場合

女性が派遣の面接時にスーツを着る場合の服装
派遣の面接において女性がスーツを着用する場合、アイテムごとの選び方は以下のとおりです。

服の項目 形・素材・デザイン
スーツ パンツ/スカート 無地/ピンストライプ 黒/ネイビー/ダークグレー/ベージュ
トップス シャツ/ブラウス/カットソー 無地 白/パステルカラー
靴下 ストッキング 肌の色に合っているもの
バック A4サイズの書類が入る自立式 黒/茶色/紺/ベージュ
3~5㎝程度のパンプス 黒/紺/茶色/ベージュ 全体のバランスに合わせた色

男性と違い、スーツやバック、靴の色にベージュの選択もおすすめです。

トップスは白のほか、控え目なピンクや水色といったパステルカラーも適しています。ただし、フリルが付いたブラウスなどデザイン性が高すぎるアイテムは避けましょう。

私服の場合

女性が派遣の面接時に私服を着る場合の服装

私服で行く場合、男性同様に女性もオフィスカジュアルが望ましいと言えます。

服の項目 形・素材・デザイン
ジャケット テーラードジャケット カーディガン 無地/シャドーストライプ 黒/紺/ダークグレー/ベージュ
トップス シャツ/ブラウス/カットソー 無地 白/パステルカラー
ボトムス パンツ/スカート 体型にフィットした形 黒/紺/ダークグレー/ベージュ
靴下 ストッキング 肌の色に合っているもの
バック A4サイズの書類が入る自立式 黒/茶色/紺/ベージュ
3~5㎝程度のパンプス 黒/紺/茶色/ベージュ 全体のバランスに合わせた色

ジャケットは黒や紺のほか、ベージュなどの明るい色を選ぶと柔らかく温和な印象を与えられます。トップスに関しては、華美になりすぎるデザインでなければ、フリル付きなど多少華やかなものを選んでも構いません。

なお、スカートを着用する場合は膝丈のものを選び、パンツを着用する場合はある程度身体にフィットした形のものを選ぶとしっかりとした印象を与えられます。ロングスカートやワイドパンツはカジュアルな印象を与えてしまうため、避けたほうがよいでしょう。

【季節別】派遣の面接時の服装のポイント・注意点

夏でもネクタイやジャケットを着用すべきなのか、冬場の防寒はどうすべきかなど、ビジネスシーンだからこそ服装に迷うこともあるでしょう。派遣先企業との面接に適した服装のポイントや注意点を、季節別に紹介します。

夏の身だしなみ

夏の暑い時期でも、派遣先企業から指示がない限り、自己判断でクールビズを取り入れるのは避けるべきです。夏場であっても、ジャケットとネクタイを着用しましょう。

夏の身だしなみのポイントや注意点は、以下のとおりです。

スーツ着用の場合
  • 半袖のワイシャツは避ける
  • ジャケットは必ず羽織る
  • インナーは必ず着用する
  • ネクタイは必ず付ける
私服の場合
  • 半ズボンやTシャツ、サンダルはNG
  • ポロシャツや長袖シャツを着用する

クールビズで来るよう案内があった場合は、ノーネクタイ・ノージャケットでも問題ないと言えます。ただし、企業によっては「クールビズでもジャケットは着用する」など考え方が異なる可能性もあるため、念のためネクタイとジャケットは持参すると安心です。

また、クールビズを推奨しない企業の場合、半袖ワイシャツよりも長袖のワイシャツのほうがしっかりとした印象を与えられます。 女性は夏でもスーツ・私服を問わず、ストッキングの着用が基本となる点に注意しましょう。

冬の身だしなみ

寒い時期の面接は、スーツの上にコートを羽織ったり手袋やマフラーなどの小物を着用したりと、ほかの季節に比べてアイテムが増えます。思わぬポイントでマナー違反とならないよう、注意点を押さえておきましょう。

スーツ着用の場合
  • カジュアルなアウターは避ける
  • セーターやニットは避ける
  • マフラーや手袋はベーシックなデザインを選ぶ
私服の場合
  • ブーツはNG

冬の身だしなみで特に気を付けたいのが、アウター選びです。ダウンジャケットやミリタリー、ダッフルコートはカジュアルな印象に寄ってしまうため避けましょう。トレンチコートやテーラード、チェスターコートがおすすめです。

なお、女性は冬場でもタイツではなくストッキングの着用が求められます。防寒性に優れたタイプのストッキングを選んでみてください。

派遣の面接の服装に関するよくある疑問

派遣の面接は、労働者派遣法という法律によって禁じられています。そこで行われるのが面談・職場見学・顔合わせですが、通常の面接とは異なる部分も多く、どのような服装が失礼に当たらないのか判断に迷う方も少なくありません。

ここからは、派遣の面接の服装に関するよくある疑問を紹介します。

服装は合否に影響する?

派遣において、派遣先企業が派遣スタッフの合否を決めることは違法です。そのため服装に限らず、基本的に派遣先企業の意向は合否に影響しません。

ただし、派遣会社(派遣元企業)が派遣先企業には適した人材でないと判断した場合は、不採用となることはあり得ます。見た目は第一印象を左右するため、ビジネスマナーを守った服装を心がけましょう。

アクセサリーは外すべき?

面接時にアクセサリーを着ける場合は、結婚指輪と時計にとどめるのがベターです。時計は皮か金属製のベルトで、シンプルなデザインのものを選びましょう。

ただし、ネックレスやピアス・イヤリングの装飾品は、業界によって判断が異なります。例えばアパレル業界やIT業界、編集業などは、ファッションの自由度が比較的高い職場が多いでしょう。一方で飲食業界は、衛生管理のためアクセサリーはもちろんのこと、長く伸ばした爪、ネイルも基本的にNGとされています。

このようにアクセサリーの有無は、派遣先企業の業界に合わせることが大切です。

派遣の面接に適した服装のまとめ

服装はその人の第一印象を決める判断要素の一つです。派遣先企業との面接で好印象を持ってもらうには、TPOに合わせた装いを意識しましょう。

服装の指示がない場合、男女ともにスーツの着用が望ましいと言えます。ジャケットやトップ、ボトムスそれぞれ適切なアイテムを選ぶと同時に、シワ・汚れ・ニオイにも気を配りましょう。私服を指定されたときには、オフィスカジュアルを選びます。

業界によっても適した服装は異なるため、派遣先企業ではどのような服装が好まれるのかを事前に調べておくと安心です。

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この記事を書いた人

ワークスタッフ コラム制作チーム

人材派遣業務を展開しているワークスタッフのコラム制作チームです。人材派遣に関連した情報をコラムを通じてお届けします。平成10年から携わってきた労働者派遣に関する情報を、当社の経験を踏まえて正しくわかりやすくお伝えします。