派遣社員のメリット・デメリットとは？それぞれを徹底解説！

派遣社員という働き方が自分に合っているのか迷ったときには、メリットとデメリットを天秤にかけてみましょう。派遣社員には、希望の条件に合わせて仕事を選びやすいなどのメリットがある一方で、正規雇用の社員と比べると待遇に不満を感じやすいといった懸念点もあります。

本記事では派遣社員のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。働き始めてからギャップで悩むことがないように、派遣社員を目指している方は参考にしてみてください。

この記事でわかること

• 派遣社員として働くメリット
• 派遣社員として働くデメリット
• メリット・デメリットに紐づく法律やデータ

派遣社員で働くメリット

派遣社員の主なメリットには、以下のようなものが挙げられます。

• 希望する条件で働ける
• 未経験・未資格でも始められる仕事が多い
• パート・アルバイトよりも時給が高い
• 就職するまでの負担が少ない
• さまざまな職場で経験が積める
• 派遣会社のサポートが得られる

それぞれ詳しく確認していきましょう。

希望する条件で働ける

派遣で働くメリットの1つに、自分の希望する条件で働きやすいという点があります。ライフスタイルに合わせて職種や勤務時間、勤務地などの融通が利きやすいため、仕事以外の時間を重視したい方や働ける時間が限られている方におすすめです。

また業務領域の広い正社員と比べて、派遣社員は契約によって業務範囲が限られています。そのため自分の興味がある業界や専門分野で働きやすく、経験を積みながらスキルを磨くことも可能です。

加えて、派遣社員は時給制が一般的であることから、正社員と比較して残業が少ないこともメリットと言えるでしょう。

未経験・未資格でも始められる仕事が多い

派遣社員の求人には、特別な資格や経験を必要としない仕事が多くあります。これはIT業界のような専門的な分野においても同様で、正社員の求人であれば経験者や資格が求められる職場も、派遣の募集であれば未経験から応募できることがあるでしょう。

そのため、まず派遣からスタートしてスキルやキャリアを積み、将来的に正社員を目指すということも可能です。自分の興味に合わせて幅広い業種に挑戦できることは、派遣ならではのメリットと言えます。

パート・アルバイトよりも時給が高い

パート・アルバイトと比べて、派遣社員は高時給が期待できる傾向にあります。厚生労働省の調査によると令和2年度の派遣の平均時給は1,949円で、パート・アルバイトに比べて非常に高い水準であることがわかりました。

派遣の仕事は未経験や資格がなくても始められますが、一方で専門性が高い仕事も多く、このように時給はパート・アルバイトよりも高くなっています。そのため、ライフワークバランスを大切にしつつ、短期間で効率良く稼ぎたい方にも派遣の仕事は適しているでしょう。

就職するまでの負担が少ない

派遣の仕事は派遣会社が見つけてくれるため、自分一人で就職活動を行う場合と比べて負担が少ないことも特徴です。とくに、未経験者でも可能な求人や自身の希望する条件で就職先を探すとなると、それだけでも手間や時間がかかります。

また労働条件などの交渉も派遣会社を通じて行えることから、就職活動の労力を最小限にできるでしょう。

さまざまな職場で経験が積める

正規雇用では難易度が高いような大企業や業界でも、派遣社員なら働けるチャンスがあります。一般事務や製造業以外にも、マスコミ業界やファッション業界、研究職など自分の興味がある分野で実務経験を積めるでしょう。

また、同じ業界でも一つの職場だけでなく、さまざまな派遣先に足を運んで働けることも派遣のメリットです。職場や条件によっては正社員登用を行っている可能性があるため、幅広い業界や職場で経験を積みたい方、自身の能力を磨き、スキルアップ・キャリアアップをしたい方にも向いています。

派遣会社のサポートが得られる

派遣社員であれば、仕事探しから就業中の相談まで派遣会社から手厚いサポートを受けられます。

実際に働くなかで、業務内容や人間関係に関する問題点があれば派遣会社へ相談できるため、一人で抱え込む心配もありません。場合によっては、派遣会社が派遣先とのあいだに入って解決をサポートしてくれるでしょう。

契約満了後も、派遣会社の力を借りながら新しい職場探しができます。自分の強みやキャリアプランに合わせて、最適な派遣先を提案してくれるでしょう。さらに条件面での交渉も派遣会社を通じて行うことから、派遣先と円滑にコミュニケーションが取りやすいこともメリットです。

派遣社員で働くデメリット

派遣社員で働くことには上記で挙げたようなメリットだけでなく、デメリットもあります。

• 同じ職場で3年以上働くことができない
• 契約期間が終わるごとに更新か契約終了が決まる
• 経験やスキルの差で給与に差が出てしまう
• ボーナスが支給されないことが多い
• 正社員と比べると待遇は悪い

働き始める前に、これらのデメリットについても頭に入れておきましょう。

同じ職場で3年以上働くことができない

派遣社員が同じ職場で働ける期間は最長3年までと労働者派遣法で定められています。さまざまな職場で経験が積めることは派遣のメリットと言えますが、長く同じ職場で働きたい方にとっては懸念点として挙げられるかもしれません。

もし3年を超えて同じ職場で働きたいのであれば、契約期間内にスキルアップを図って直接雇用される方法や、最初から正社員になることを前提に紹介予定派遣として働く方法などがあります。なお、同じ職場であっても別部署へ移動することで3年以上働くことは可能です。

より安定感を求める場合、派遣元会社で無期雇用として働く方法もあります。ただし、あくまでも派遣会社での雇用期間が無期となるだけで、派遣期間のルール自体は変わりません。

契約期間が終わるごとに更新か契約終了が決まる

派遣先との契約は自動更新ではないため、契約期間が終われば都度契約をし直す必要があります。主に2ヶ月や3ヶ月、6ヶ月で更新が行われることが多く、1年以上の長期雇用を前提としていても場合によっては定期的な更新が必要です。

契約を更新するかどうかは派遣会社を通じて双方の同意をもって決めるため、職場環境や業務内容が自分に合わない場合は、更新せずに期間満了で終了できます。反対に、企業側が派遣スタッフの業務態度やスキル不足などを理由として、契約を終了するケースがあることも事実です。

そのため、正社員と比べると雇用の安定性に不安を感じることもあるかもしれません。

経験やスキルの差で給与に差が出てしまう

未経験や未資格でも派遣社員として働くことはできますが、経験者・有資格者に比べると時給に差が出てしまいます。派遣先の企業は、派遣スタッフに即戦力としての労働力を求めることがその理由です。教育や研修が必要な未経験者は、即戦力になりやすい経験者と比べると時給は安くなってしまうでしょう。

加えて、高待遇の派遣の求人は経験者・有資格者が対象であることが多いため、最初から稼ぎやすい仕事を見つけることは難しいかもしれません。とはいえ未経験からのスタートでも、働き続けていればいずれは経験者になれます。同時に資格の取得を目指すことで、より良い条件で働くことも可能です。

ボーナスが支給されないことが多い

派遣社員はボーナス（賞与）の支給を期待できないケースがほとんどです。ボーナスは会社の利益還元が目的となるため、派遣会社から派遣される社員は対象外となります。

また、派遣社員の給与はボーナスを含んだ金額となっているため、ボーナスという名目で別途支給されないことも理由です。交通費も同様に別途で支給されない代わりに、あらかじめ給与に含まれている形が多いでしょう。

正社員と比べると待遇は悪い

場合によっては、正社員と比べて派遣社員は待遇が悪いと感じるかもしれません。定められた業務のみを行う派遣社員は、正社員と比較すると責任や決裁権、業務領域が異なるため、給料や待遇に差が出る可能性があります。

また時給制ということもあり、祝日や休みが多ければそのぶん収入も減ってしまうため、不安定に感じる方もいるでしょう。

派遣会社によって待遇が異なる

派遣先の会社が同じであっても、派遣会社が違えば待遇も異なります。営業担当者の交渉力や会社間の信頼関係、パワーバランスによって時給・労働時間・業務の負担なども変わってくるでしょう。

また、契約期間中の相談や次の派遣先探しに関するサポート内容も派遣会社によってさまざまと言えます。条件の良い職場で働くには、自分に合った派遣会社を選ぶことが大切です。

ワークスタッフでは、豊富な求人情報から一人ひとりの条件に合った仕事をご紹介しています。派遣社員として活躍できる職場をお探しの方は、ぜひご相談ください。

派遣社員のメリット・デメリットを把握して応募しよう

派遣社員は、自分の理想の条件に合わせて仕事を選びやすく、さらに未経験や未資格でも多種多様な業界にチャレンジしやすいことがメリットです。一方、同じ職場で3年以上働けない、時給制で正社員と比べると待遇が悪く感じるといったデメリットもあります

これから派遣社員で働こうと考えている方は、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、自分のキャリアプランを実現できる仕事探しをしてみましょう。

ワークスタッフナビでは、未経験でもチャレンジ可能な求人情報を多数ご用意しています。キャリアアップを目指したい、いずれは正社員として働きたいなどのご相談にも対応していますので、お気軽にご応募ください。