2023/07/13

派遣バイトとは?派遣社員・アルバイトとの違いや仕事内容を解説

派遣バイトとは?派遣社員・アルバイトとの違いや仕事内容を解説

学生や社会人の方がアルバイトを探すときに、派遣バイトという求人を見かけることも多いかもしれません。

派遣バイトとは、派遣会社に登録して単発または短期の仕事をする働き方のことです。派遣とアルバイトを合わせたような言葉ですが、派遣社員やアルバイトとはどのような違いがあるのでしょうか。

本記事では、派遣バイトの特徴や仕事内容、派遣社員やアルバイトとの違いを解説します。派遣バイトに興味がある方は、メリット・デメリットそれぞれを比較したうえで上手に有効活用してみましょう。

この記事でわかること
  • 派遣バイトとアルバイト・派遣社員の違いがわかる!
  • 派遣バイトの仕事内容がわかる!
  • 派遣バイトのメリットとデメリットがわかる!
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派遣バイトとは


派遣バイトとは、雇用形態の名称ではありません。明確な定義はないものの、派遣会社に登録して1日~数日間など単発もしくは短期で働くことを一般的に「派遣バイト」と呼びます。

希望する日時・職種に応じた仕事を紹介してもらえることが、派遣の良さです。派遣バイトは、より柔軟な働き方をしたい方にぴったりでしょう。

派遣バイトとアルバイトの違い

派遣バイトとアルバイトの大きな違いとして、雇用主が挙げられます。アルバイトは勤務する企業に直接雇用されますが、派遣バイトは実際に勤務する派遣先企業ではなく、派遣会社に雇用されるのが特徴です。

また、働く期間にも違いがあります。派遣バイトは、基本的に勤務期間を定めて雇用契約を結ぶ有期雇用です。一方でアルバイトは、期間の定めのない無期雇用が一般的です。

そのほか、派遣とアルバイトの違いは以下のとおりです。

  派遣バイト アルバイト
働く際の流れ 派遣会社に登録後、派遣会社から仕事の紹介を受けて派遣先企業で働く 働きたい企業に応募をし、面接を受けて採用されたら、面接を受けた企業で働く
雇用契約 派遣会社 働く企業
雇用契約の期間の定め あり 定めはないが基本的に短期
給料の支払い 派遣会社 働く企業
給料の金額 派遣先によって異なる 固定された金額
給料の支払い日 日払い・週払いにも対応 働いた翌月に1ヵ月分の給料が振り込まれる ※会社によって異なる
交通費 基本的になし
※会社によって異なる
あり
※会社によって異なる

給料の受け取り方にも違いがあります。派遣バイトは派遣会社から受け取るのに対し、アルバイトは勤務先の職場から受け取ります。

ただし、いずれも時給制という点では同じです。

派遣バイトと派遣社員の違い

派遣バイトと派遣社員は、どちらも派遣として雇用されているため根本的な違いはありません。異なる点は、働く期間です。

派遣バイトは単発、または短期間で働くことが前提となります。一方の派遣社員は長期間で働くケースがほとんどでしょう。

また、派遣社員は下表のように3つの雇用形態に分かれています。

【派遣社員の雇用形態】

雇用形態 特徴
①登録型派遣
(有期雇用派遣)
契約期間ごとに更新を行い、最長で原則3年同じ企業で仕事をする働き方
※派遣契約をしている間に限り、派遣会社(派遣元企業)と雇用関係が結ばれる
②常用型派遣
(無期雇用派遣)
派遣先企業での契約期間の定めはない ※派遣先企業での契約期間が終了しても派遣会社(派遣元企業)との雇用契約は切れない
③紹介予定派遣 派遣先企業での直接雇用を見込んだ雇用形態

なお、派遣バイトは表のうち①登録型派遣(有期雇用派遣)に含まれています。

派遣バイトの仕事内容

派遣バイトの仕事内容は、特別な知識や経験を問わない、専門性の低いものが多くなっています。突発的な人員の補充や、臨時で短期間の人員を必要とする現場での募集が中心となることがその理由です。

派遣バイトの仕事としては、次のようなものが挙げられます。

  • コンサートやイベントの設営、警備
  • 工場での組立やピッキング作業
  • 引っ越し作業
  • 農作業
  • データ入力
  • コールセンター
  • ティッシュやサンプル品の配布

専門性が低いぶん、短い時間で仕事をレクチャーしやすく、作業内容も覚えやすいと感じるかもしれません。

30日以内の派遣バイトの禁止と例外

単発や数日間の短期で働く派遣バイトについてここまで説明してきましたが、2012年の法改正によって原則30日以内の派遣雇用(日雇い派遣)は禁止されています。日雇い派遣の定義は以下のとおりです。

  • 31日未満の派遣雇用契約
  • 週20時間未満の労働

どちらかの条件を満たした場合は日雇い派遣に該当するため、派遣バイトとしての勤務ができません。しかし、例外とされる業務内容と対象者があります。

例外に当てはまる業務内容 ソフトウェア開発/ファイリング/添乗/書籍などの制作・編集/機械設計/ 調査/受付・案内/広告デザイン/ 事務用機器操作/ 財務処理/研究開発/OAインストラクション/通訳・翻訳・速記/取引文書作成/事業の実施体制の企画・立案/セールスエンジニアの営業、金融商品の営業/秘書/デモンストレーション
例外に当てはまる対象者 60歳以上の者 雇用保険の適用を受けない学生(昼間に学校に行く学生) 副業として派遣バイトを行う者(本業の収入が500万円以上に限る) 生計者以外の者(世帯収入が500万円以上に限る)

上表に該当する業務内容や対象者については、30日以内の派遣バイトとして就業可能です。

派遣バイトのメリット・デメリット

一見するとメリットが多いように思える派遣バイトですが、いくつかの注意点もあります。自分の希望する働き方ができるのかどうか、メリットとデメリットの両面を考慮しましょう。

派遣バイトのメリット

派遣バイトのメリットには、以下のようなものが考えられます。

  • すぐにお金を稼げる
  • アルバイトよりも給料が高い傾向にある
  • 働きたいときに働ける
  • 単純作業が多く覚えやすい
  • さまざまな仕事を体験できる
  • 人間関係に悩みにくい

派遣バイトは即日払いや週払いなど柔軟に対応していることが多く、すぐにお金が必要な方にとっては便利です。ただし、すべての派遣会社が即日払いや週払いに対応しているわけではないため、派遣会社に問い合わせてみてください。

また、派遣バイトは一般的なアルバイトよりも給料が高い傾向にあります。空き時間で効率良く稼ぎたい方には、メリットが大きいと言えるでしょう。

ただし、派遣バイトの募集は交通費が出ないケースも多い点に注意が必要です。

派遣バイトのデメリット

派遣バイトのデメリットには、次のようなものが挙げられます。

  • 希望する仕事が見つからないことがある
  • 安定的な収入を見込めない
  • 人気のある職種はすぐに埋まってしまう

住んでいる地域によっては募集数が少なく、希望する仕事・条件に合致する内容が見つからない可能性もあります。

単発や短期の仕事は従事する期間が短いうえに、希望したタイミングで仕事が見つかるとは限りません。よって、派遣バイトだけで収入を安定させることはなかなか難しいでしょう。

人気のある案件は応募が集中し、すぐに募集が締め切られてしまう可能性があります。とくに夏休み中の派遣バイトは早めにチェックする必要があるでしょう。

派遣バイトに関する基礎知識まとめ

派遣バイトは、一般的なアルバイトと比較して時給が高めに設定されていることも多く、空き時間を有効活用したい方には便利な働き方と言えます。仕事内容としても特別な知識や経験を問わないものがほとんどとなるため、気軽に応募できるのが魅力です。

ワークスタッフでも、短期の派遣のお仕事を多く取り扱っています。「予定のない週末だけ働きたい」「高時給の派遣を探したい」など、ご自身に合う働き方を叶えたい方はぜひワークスタッフにご相談ください。

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この記事を書いた人

ワークスタッフ コラム制作チーム

人材派遣業務を展開しているワークスタッフのコラム制作チームです。人材派遣に関連した情報をコラムを通じてお届けします。平成10年から携わってきた労働者派遣に関する情報を、当社の経験を踏まえて正しくわかりやすくお伝えします。